そもそも薬膳とは?

薬膳(やくぜん)とは?

薬膳とは、「体にいい食べものを使って、健康をととのえる料理」のことです。中国の伝統医学(中医学)に基づいていて、食べものの力を使って体調をよくしたり、病気を予防したりします。

たとえば、体が冷えやすい人には体を温める食材(しょうが、ねぎ、シナモンなど)を使い、疲れやすい人にはエネルギーを補う食材(黒豆、なつめ、鶏肉など)を使うといったように、その人の体質や季節に合わせて料理を考えます。

薬膳といっても、特別な薬を使うわけではありません。普段スーパーで買えるような食材でつくることができます。食事をととのえることで、元気で過ごしやすい体をつくるのが薬膳の目的です。

気・血・水とは?

薬膳や東洋医学では、人の体の中をめぐっている3つの大切なものがあります。それが 「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」 です。これらがバランスよく体の中を流れていると、健康で元気に過ごせます

気が不足すると…
・だるい、疲れやすい
・声が小さい
・風邪をひきやすい

血が不足すると…
・顔色が青白い
・めまい、立ちくらみ
・眠りが浅い、不安になりやすい

水のバランスがくずれると…
・むくみやすい
・体が重い
・口や肌が乾燥する

これらの「気・血・水」は、体のバランスを保つ基本です。薬膳では、自分の今の状態に合わせて、この3つをととのえる食材を選びます。

そして、薬膳では食べ物や体質など、さまざまな場面で「陰陽」がキーに。

薬膳の考え方のひとつに「陰陽(いんよう)」という大切なものがあります。これは、東洋医学で使われる「バランスの考え方」で、自然や体のすべては“陰”と“陽”のふたつに分けられるというものです。

は「温かさ」「動き」「明るさ」などを表します。たとえば、太陽、昼間、活動、暑い性質の食材などが「陽」にあたります。

陽のエネルギーは、体を温めたり、元気に動かす力になります。

は「冷たさ」「静けさ」「暗さ」などを表します。たとえば、月、夜、休息、冷たい性質の食材などが「陰」にあたります。

陰のエネルギーは、体をうるおしたり、落ち着かせる働きがあります。

■ 陰陽のバランスが大切

健康な体は、この陰と陽のバランスがとれている状態です。たとえば…

  • 陽が強すぎると → ほてり、のぼせ、イライラなどが出る
  • 陰が足りないと → 乾燥、ほてり、不眠などが出る
  • 陽が足りないと → 冷え、疲れやすい、気力が出ない
  • 陰が強すぎると → 体が重だるい、むくみやすい

薬膳では、自分の体が「陰寄り」か「陽寄り」かを見て、そのバランスをととのえる食材を選びましょう。

■ 陰陽の食材の例

性質食材の例
陽(体を温める)しょうが、ねぎ、にんにく、ラム肉、シナモン
陰(体を冷やす・潤す)きゅうり、トマト、豆腐、スイカ、梨

「陰陽」は難しそうに見えますが、季節や体調に合わせて“冷えすぎず、熱すぎず”を意識するのが基本です

まずは自分の体の状態をチェックし、毎日の体のバランスを整えていきましょう!

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今回こちらの本を参考にさせていただきました!それぞれの状態にあった食材を使ってレシピを載せています。状態のチェック項目もあるので自分が今何をとればいいのかがわかりやすく記載されています。ぜひ読んで見てください!

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